ルテインの働きが悪くなると加齢黄斑変性症の引き金になる

加齢黄斑変性症は、加齢などによって網膜の中心にある「黄斑部」の障害が起こり、視力低下などを引き起こす眼の病気です。 50歳頃から発症することが多く、加齢とともにその頻度も増えていきます。 アメリカでは視力障害全体の45%を加齢黄斑変性が占めていて、失明原因のトップとされています。 日本における加齢黄斑変性発症の割合は、アメリカほど多くはありませんが、50歳以上の約1%が発症し失明原因の4位となっています。 この眼病を防ぐために先進諸国では加齢黄斑変性の研究が進んでいる中、その抑制力としてルテインが注目されています。

参照:失明の原因ランキング|NHK健康ch

網膜内のルテインが黄斑部を保護している

ルテインは、ゼアキサンチンとともに網膜の中において水晶体と黄斑部に内在し、抗酸化作用により紫外線から眼を保護する働きをしています。 黄斑部にも内在することは、1945年にハーバード大学のジョージ・ウォルド教授の研究により発見されました。 その後、1995年にタフツ大学の研究チームが水晶体にもあることを発見しました。 ルテインとゼアキサンチンはそれぞれ別のものではなく、セットで存在しています。 ゼアキサンチンは、ルテインの代謝によって変換されたもので、厳密には分子構造として違いはありますが、二つが揃うことで抗酸化作用を働かせているのです。

黄斑部の機能低下を防ぐためにはルテインが不可欠

黄斑部は物を見たり、文字を読んだりするために重要な役割を果たしています。 この役割を正常に維持するためにルテインが存在しているのです。 誰でも加齢とともにその量が減っていきます。 体内で作り出すことができないため、減り続けていくと黄斑部の機能が低下して眼病につながるのです。 日頃からルテインを含んだ食材やサプリメントなどで補充する必要があります。 研究では、1日に6~10㎎のルテインを摂取することが黄斑部を正常に維持できることがわかっています。

アムスラーチャートで加齢黄斑変性症を簡単にチェック

加齢黄斑変性症を発症すると、どのような症状が起こるのか。 これを簡単にチェックできるものがあります。 アムスラーチャートという図を使い、その見え方によって加齢黄斑変性症がどうかがわかるのです。 では実際にやってみましょう。下の図をごらんください。

碁盤の目のように並んだマスの中央に黒い点があります。 トリックアートのようで少しチラついて見えると思いますが、それは関係ありません。 中央の点を片目ずつ見た場合、特に問題なく見えれば大丈夫ですが、次の図のような見え方をする場合は加齢黄斑変性症の疑いがあります。

これは、あくまでも簡単な自己チェックですので、このような症状のある方は早めに眼科などの専門機関での検査をおすすめします。 お医者さんのアドバイスをいただき適切な改善策をとりましょう。

加齢黄斑変性には「萎縮型」と「滲出型」がある

加齢黄斑変性の起こり方には「萎縮型」と「滲出型」の2種類があります。 その仕組みには違いがあり治療法も異なるのです。 少し詳しく見ていきたいと思います。

萎縮(いしゅく)型

網膜の一番外にある「網膜色素上皮細胞」と脈絡内の「毛細管板」が萎縮するもの。 これにより、黄斑部の視細胞が徐々に障害を起こし視機能に異常があらわれる。 萎縮型の場合、現時点では効果的な治療法がないため経過を観察するしかない。 改善を図るためにルテインを含む食材やルテインサプリを摂取し回復の推移を見る。

滲出(しんしゅつ)型

網膜の外側にある脈絡膜で「新生血管」という異常な血管が発生することで起こる。 その血管は非常にもろく血液成分や水分がしみ出してむくみや出血を起こし、その影響で黄斑部の視細胞に支障が起こり、視機能の維持が困難になる。 治療法としては薬物治療、レーザー治療があるが、新生血管の発生具合によりその対応が異なる。

滲出型の治療は視機能がもどるものではなく加齢黄斑変性症の進行を遅らせるもの

滲出型は主に3つの加齢黄斑変性症の治療法があります。 新生血管が発生した位置によって治療の仕方が違ってきます。 しかし、これらの治療は視機能をもとにもどすものではなく、あくまでも病状の進行を遅らせるために行う治療となります。

レーザー光凝固治療

新生血管の発生場所が中心窩から離れていることが確認できた場合、患部に強いレーザーを直接照射し焼きつぶす治療法。 正常な網膜にもレーザーが当たるため、その影響で視力低下が起こることがあるのでこの加齢黄斑変性症の治療はほとんど行われていません。

光線力学的療法(PDT)

特別な光に反応する薬をあらかじめ体内に投与し弱いレーザーを患部に照射して網膜へのダメージを抑えながら新生血管を退縮させる治療法。 この治療をおこなった際は、術後48時間は強い光を避ける必要があるため、眼を保護しなくてはいけません。

抗VEGF療法

新生血管阻害剤を眼に直接注入し、新生血管の発生のもとであるVEGF(血管内皮増殖因子)を妨げることで新生血管の増殖を抑制させます。 4~6週間ごとに2~3回注射し、その後も定期的に加齢黄斑変性症の診断を行います。 光線力学的療法で効果がないこともあるので、現在では主流となっている治療法です。

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